ネットワークプリンタ(スキャナ付き)の設定にまつわるトラブル

ネットワーク環境でプリンタを共有するネットワークプリンタの設定も、付属ソフトを用いて、プリンタ側の固定IPアドレスを決めて、後は、各パソコン毎 に、ドライバのインストール時に自動的にネットワーク上の当該プリンタを認識させることによって、TCPIPを用いたポートの設定が出来上がるようになっ ているので、さほど難しい問題ではない。

ところが今回連絡を受けたトラブルは、ネットワークプリンタを導入したところ、ある一定の時間になるとインターネットが出来なくなるという不可解な現象とのこと。電話で聞いただけでは全く何が原因が分からなかったが、現場に行って一つ一つ原因を探ってみることに・・・。

行って分ったことは、その事務所は二つの別の団体(団体1,団体2とする)が使用していて、それぞれのPC(PC1,PC2とする)が別のインターネット 回線を用いて、インターネットを使用している。そしてそれぞれが、当然、別のブロードバンドルータ(PC1→ルータ1,PC2→ルータ2とする)のネット ワークに繋がっているということである。しかし、その状態で、1つのネットワークプリンタを使用出来ている点がまずおかしなことである。そこで、実際に LANの配線がどのようになっているのかを見てみることに・・・。

よくよくLANケーブルの接続を見てみると、本来ルータ1に繋がっていなければならないはずのPC1が、ルータ2に繋がっている。そしてPC2もまた、 ルータ2に接続している。実際はPC1も、ルータ2を通してインターネットを使用していたということになる。そしてPC2を使用している団体2の職員が、 事務所に来る時間が10時。帰る時間が午後3時。そして、パソコンもルータもモデムも、大元は1つの電源タップからとっており、出社時にタップの大元のス イッチをONにして、退社時にOFFにして帰るということをしていた。そのため、午後3時以降はパソコン2のみならず、ルータ2も、電源が落ちた状態にな るのである。だから、当然、PC1も、10時から3時までの間しかインターネットが出来なかったというのが不可解な現象の原因だった。ネットワークプリン タ導入の際に、業者の人が誤ったLANの配線をしてしまったのが原因らしい。

この2つの団体が、1台のネットワークプリンタを使用したい場合、ネットワークカードをインターフェースとして使用出来るのは1つのネットワーク だけであるから、1団体のみということになるから、もう1つの団体はローカル接続をしなければならないということになる。ところが、このネットワークプリ ンタは、スキャナ機能が付いていて、そのスキャナ機能は、ネットワークプリンタとして使用する場合にのみ使用出来るという類のもので、USBでローカルに 接続したPCからスキャナを使用することが出来ないという問題に突き当たった。

この問題については、メーカーに問い合わせても、スキャナをローカルで使用するのは不可能とのことだったので、そこから先は、2団体の間で、使い方を協議してもらうことになった。

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