マルチモニタ

1台のパソコンで、2台のモニタを使って、大画面の如くに作業するマルチモニタを実現したいという依頼。まずは現在のパソコンの状況を調べてみると、現在用いているビデオカード以外に、マルチモニタ用のグラフィックカードの増設が必要。 PCの型番から、対応しているグラフィックカードを選定する。ロープロタイプの内蔵PCI接続のものに決める。

外付けのUSB接続のものも可能ではあるけれども、性能的には内蔵型と比べて劣るとのこと。こと、3Dやゲームなど、高い処理 能力を求められる場合には、追いつかない。普通にインターネットをする程度ならば十分かもしれないが、CAD等の専用ソフトの仕事と して用いるとなれば、やはり内蔵の方がよいとのこと。 対応したグラフィックカードと、新たに増設するモニタを用意する。現在使用中の17インチのモニタと、画面の高さが同じで、幅だけ 広くなった19インチのワイドモニタにする。

PCの筐体を開いて、PCIにグラフィックカードを装着する。もともと使用していたモニタがDVI接続端子だったので、カードの DVI端子に接続。新しいモニタをVGA端子に接続する。 グラフィックカードについてきたドライバ付き専用ソフトを用いて、マルチモニタの設定をする。 2台のモニタをどのように用いるか。拡張デスクトップ、ストレッチ、クローンの3通りがあるが、作業内容からして、 拡張デスクトップを選定。これは各モニタごとに設定が可能。その上、一つの大画面の如くに表示出来る。

ストレッチの場合は、ワイドモニタ側が、従来のモニタの設定の影響を受けて、やや間延びした表示になってしまうが、 拡張デスクトップは綺麗に表示出来る。クローンは、二つのモニタに同時に同じ画面を表示させるための機能で、 プレゼンテーションの時など用いる機能とのこと。 モニタ間の関係(上下、左右)を決めるのは、XPに標準に備わった画面のプロパティで設定。 モニタ1、モニタ2識別して、位置関係を決めれば、その通りに使えるようになる。マウスを移動すれば、そのまま大画面のように移動する。 ウィンドウの移動も可能である。 拡張デスクトップやストレッチの場合、2台のモニタは、メインとサブの関係になり、メインのモニタにのみスタートボタンやステータスバーが 表示される。ソフトの起動はメインの側で行い、サブは、拡大作業領域といった感じになる。

CADでマルチモニタを使いたいのだけれども、動作全般はやはり、遅くなる。ことに、今まで何でもなかった移動に何十秒も計算の時間が掛かるようになる。 PCメーカー、ならびに、グラボメーカーに問い合わせてみたところ、PC側のビデオメモリの数値が32MB以上にすることが出来ないので、アパーチャの値 が 256MBに広がっても、動作的には、もう少し新しいPCでないと、それ以上は望めないとのこと。新しいグラボでも、PC側の限界で、十分な動作が出来な いということもあるようだ。

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